ダウン症の成人期ガイド(18歳〜)

tomoribiko

🏠 ダウン症の成人期ガイド(18歳〜)|就労・住まい・親なきあとに備える支援まとめ

💬 「この子が大人になったら、どう生きていくのか」

高校卒業が近づくと、進路・仕事・住まい・お金・親なきあと…
ダウン症のある子の人生を“本人のもの”として考える時期がやってきます。
このページでは、ダウン症児の成人期に必要な支援と、親としての心の準備をまとめています。


👨‍💼 ダウン症の成人期とは?|18歳以降のライフステージの特徴

法律上「大人」となる18歳以降。就職や自立を選ぶ人もいれば、支援を受けながら暮らす人もいます。

成人期(18歳〜)に見られる生活・発達の特徴

領域よくある傾向コメント
生活スキル日課や通勤が安定する環境変化に敏感な人も多い
対人関係周囲との関わりが限定的になりがち家族以外とのつながりの維持がカギ
自己理解自分の得意・苦手を言語化しにくい自己決定支援が重要
感情面安定してくるが孤独を感じやすいコミュニティとの関わりが支えになる

💬 「親なきあと」が現実になってきたときに

「私たちがいなくなったら、この子はどうなる?」
「今は元気だけど、いずれ面倒を見られなくなるかも…」
そう感じ始めるのが、親としての成人期のはじまりです。

よくある悩み

  • 働けるのか、ずっと支援を受けるのか分からない
  • グループホームや施設の種類が多くて選べない
  • 財産やお金の管理はどうする?

🧭 成人期に使える主な支援・制度まとめ

支援・制度名内容窓口リンク
就労移行支援一般就労を目指す訓練とサポート就労支援事業所厚労省ガイド
就労継続支援A・B型福祉的就労の継続支援(工賃あり)障害福祉サービス
グループホーム仲間と暮らしながら自立を支援市町村/社会福祉法人
成年後見制度判断能力が不十分な場合の財産管理家庭裁判所法務省
障害年金所得補助となる公的年金年金事務所日本年金機構

💡 制度の組み合わせ方で生活の安定感が大きく変わります。


📋 成人期に準備・検討したいことリスト

  • 高校卒業後の進路(福祉就労/一般就労/進学)
  • 住まいの選択(親元/グループホーム/自立)
  • 親なきあとの支援体制と法的手続き(後見制度など)
  • 家計の設計(年金・工賃・補助金など)

✅ 後日チェックリストPDFとしても提供予定


🧡 親の体験談|「この子の人生は、まだこれから」

Gさん(母・20代の息子)
「息子の“通勤バッグ”が毎日同じ場所に置かれていて、それを見て“この子の生活ができてる”と思えたとき、初めて泣きました。」

Hさん(父・21歳の娘)
「ずっと心配してたグループホームも、今では“友達がいる場所”。『今日はハンバーグだった!』って話してくれるのがうれしいです。」


💬 よくある質問(FAQ)

Q. ダウン症でも一般企業に就職できる?

→ 可能です。就労移行支援や特例子会社などを通じて、実際に働いている方も多くいます。

Q. グループホームに入るにはどうすればいい?

→ 地域の障害福祉課や相談支援事業所で情報収集&申請が必要です。数ヶ月〜数年待機の場合もあるため、早めの検討が◎。

Q. 親なきあとの財産管理・相続はどうする?

→ 成年後見制度や信託制度などを活用する例も。司法書士・弁護士に相談するケースが増えています。


🧁 成人期のうれしかった瞬間

  • 自分でお弁当の用意をして出かけた
  • 「ただいま」って帰ってくる日常ができた
  • 月に一度、給料で好きな雑貨を買っている

🆘 支援を頼れる窓口(再掲)

支援名内容窓口
地域包括支援センター福祉・介護・生活相談など各市区町村
障害者就業・生活支援センター就職・生活両面の支援厚労省管轄施設
成年後見相談財産や契約の保護・管理家庭裁判所・法テラス

🔗 育てることに悩んだときの案内ページへ(別ページ)


👪 成人期は「この子が“この子らしく”生きる道」を整える時間

  • 家族のそばにいる暮らしも
  • 社会に出る働き方も
  • 自分で決めるという経験も

…すべてが大切な“この子の選択肢”。


🌱 成人期まとめ|親が手を離しても、見守ることはできる

「完全に自立させなきゃ」と思わなくて大丈夫。
“離れていても信頼できる支援者”や“この子の居場所”があれば、
それが何よりの親なきあとの安心につながります。


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